1.4 高野山 / Koyasan |
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湊庸祐 / Yosuke Minato |
下平竜矢 / Tatsuya Shimohira |
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The Historic Future 1.4 高野山 / Koyasan 湊庸祐 × 下平竜矢 / Yosuke Minato × Tatsuya Shimohira TOTEM POLE PHOTO GALLERY 2011.7.12 - 7.24 |
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下 今回のゲストは湊庸祐さんです。先ほど一緒に高野山へ行ってきました。 毎回ゲストに場所と時間を選んで撮影していますが、まず、なんで高野山を選んだか教えてもらえる?
湊 下平君からその話があったときにまっ先にひらめいたのが、下平君との共通点として四国遍路を歩いたけどお礼参りに いってない事をお互い昔から知っていたので。それに俺自身個人的に行きたいと思ってたからこれはいい機会だと思っ て何の迷いもなく場所は高野山にしました。日時に関してはいつでも良かったけど、お互いの予定の関係でこの日にな ったね。一つ、この日にしていい事があったよ、それは拝観料がただだったことだね(笑)
下 そうだったね(笑)
湊 三が日だとお祭りとか正月行事とかあったんだろうけど、逆にあんまり人もいなくて落ち着いた雰囲気で良かったよ。 天気も良かったし。30日か31日に大雪が降ったらしくて、それもちょうど良かったね
下 ちょうど良かった。多すぎて歩けないわけでもなく少ないわけでもなく。雪を体験できた。
湊 体験できたね。その辺はあんまり期待してなかったからね。 いま思うとそれがなかったら危なかったかもね。
下 確かに
湊 恵まれてるよね、 こういう事ってあるんだよね、四国歩いててもそうだったし。
下 今日、ピンポイントでいろいろあったね、出会いというか、助言というか。
湊 とまぁ、そんな感じで日付と場所を選ばせてもらいました。
下 振り返ってみて、撮影してどうだった?
湊 被写体が想像以上で撮らされてる感覚がすごいあった。モデルを撮るんだったら何歳なのかとか身長何センチなのかとか いろいろ調べられるけど、今回は世界遺産なのでハードルは高いものだなと、美人女優だなと。んで押せば良くなるとこ ろをどう自分ぽく攻めれるかなと思ってさ、特に俺と下平君の二人で撮るわけだから、個性みたいなものが見えてきたら 面白いよなってのがあった。
下 今回はデジカメだよね、カラーの。撮り進めていく過程で、そんなにじっくり見てるわけではないと思うけど液晶見て出 来上がりの想像ができちゃうでしょ、どのくらいのものが出来ているのかってのが。それって撮影のテンションに関わっ てくる?
湊 うん、やっぱり関わってくるから開き直りが必要だよね。もちろん見ないようにはしてるんだけどどうしても見ちゃう。 フィルムだと露出もシビアじゃないし、ピントもシビアじゃなくてもいい場合もある。 だけど、デジタルだと失敗は失敗になっちゃって、一概には言えないけどそういった傾向は多いと思う。 撮れてないとへこむし、撮れてれば嬉しいし。
下 気になるよねピントとかさ、あとでアンシャープとかかけたくなるよね。
湊 俺はポジみたいな感覚だからなんもいじってない。ちょっと濃く、ちょっと薄くぐらいかな。 基本ポジだと思って。
下 その辺に自分の基準がないと、いくらでもできてしまうから。
湊 そのうちやるかもしれないけどね。 フィルムをやってたからこそのデジタルの潔さみたいな。今はね楽しいから。
下 世界遺産シリーズもあるしね。
湊 そうそう、場所を選んだ一つとしてホームとアウェイみたいな感覚が奈良の展示を見た時にあって、挑戦者とチャンピオ ンじゃないけど、そういう感じなのかなと。お礼参りだとフィフティフィティだけど、世界遺産を重ねちゃえばちょっと 俺のテリトリーなのかなっていう気がした。
下 そういえばちょっと聞きたかったんだけど、撮影で世界遺産に行くでしょ、何かしらの共通点はある?
湊 そうだね、今日もだったけど外国人の存在が目に入るかな。それと、渋谷や新宿にくらべて8割9割の人が写真を撮っ てる。世界遺産てそういう場所だしね。
下 共通するのは、外国人が写真を撮ってるってこと?
湊 いや、写真を撮ってる人が多いってことと、外国人が多いってこと。
下 土地的なことでいうと、住んでる人の雰囲気とか、街の雰囲気とかはどう? 高野山って山の上に向かっていく感覚があるでしょ、ケーブルカーで下界から上がる感じだし。
湊 高野山の場合は、熊野古道としての世界遺産の一部だから、高野山だけでみちゃうとちょっと違うんだよね。法隆寺や 原爆ドームとかみたく、具体的な建築ではなく熊野古道の場合は「道」なんだよね。
下 そうなんだ。ところで四国のお遍路はなんでやろうとおもったの?
湊 それはねタブーなんだよ、お遍路の人に聞くのは。みんな何かがあってお遍路してるから。
下 そうなんだ、俺も歩いたのにそれは知らなかった。 じゃあ高野山はどうだった?
湊 奥の院に行った時にここは撮影禁止ですって言われてたから、そうやって行くと見ることに集中できたね。それ以外は シャッターチャンスを探しちゃったりして撮るぞ撮るぞってそわそわしてるけど、こっからさき撮影禁止ですよって言わ れちゃうと、見ること経験することに集中するからそれが良かったかな。今回は人と会って興奮したり、風が吹いたり、 それこそ太陽に感動したり、これは言い訳かもしれないけど、そういうのはどうしても写真には写らないような気がしてる。
下 それがね、写し撮れたらね。
湊 人に見せないかも。
下 逆に今まで高野山に来なかった理由は?
湊 なんだろ、
下 俺の場合は行こうと思ってたけど、タイミングが無くてね。
湊 そうだね、こういうのって呼ばれるというような事ってあるのかなって もうこのタイミングしか無い気がした。
下 これがなかったらいつになってたかわからないね。
湊 嬉しそうだったもんね、満願したときの顔。あの写真展示に使おうかな。 小林紀晴さんのアジアンジャパニーズに写ってた人くらい目がキラキラしてたよ(笑)
下 (笑)いや本当に嬉しかった。肩の荷がおりた気がする。
湊 今回歩きながら思ったのは、自分の中で四国の写真がぜんぜん消化してなかった理由の一つにまだ終わってなかった感 覚があったから、高野山に来たからもう言い逃れはできない、もう作らなきゃなってはちょっと思った。
下 やりたいとか出したいって気持ちはあったのにね。
湊 高野山と一緒だよ、行きたい行きたいって思ってても行けなかったのが、突然なんかのきっかけで行けて。今までも写 真集作りたいと思ってたのが、あんまり写真集にこだわらず展示とかでも作っていけたらなと思うようになってきた。 まぁここまできたら焦らないでやるよ。そういえば、最初に言った様に高野山を撮らされてる感覚はあったけど、開き 直りって撮らされてなんぼじゃんて、そこでシャッター押せなくなったらそれこそダメかなってね。
下 そうだね、ああいう場所だったりどこかへ行くとどうしても撮らされてしまうけど そこでいろいろ考えちゃって撮らないよりはやっぱり撮った方がいいよね。その中から選べばいいし。
湊 そう、写真の良さって現場の後にさらに現場が続くというかね。撮った方がいいよね。
下 撮らされていても、それを分かった上で撮り続ける事だよね。結局撮るしかないから。 明日からまた熊野古道行くんでしょ?世界遺産シリーズで。今度は一日だけじゃなくてね(笑)
湊 (笑)
下 では、こんな感じで今日はありがとうございました。
高野山から帰る電車の中で。 |
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